平成22年11月
10月10日，ドゥークラン財相による2012年予算発表が行われ，21日，議会において承認されました。右概要は次のとおりです。
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１ 歳入： 470億ＴＴドル
歳入内訳：エネルギー部門 181億ＴＴドル
非エネルギー部門 289億ＴＴドル
（算出方法）
原油価格１バレル当たり75米ドル、天然ガス価格１mmbtu当たり2.75米ドル
２ 歳出：546億ＴＴドル
３ 主な歳出内訳：
（１） 教育・トレーニング：87億1,780万ＴＴドル
（２） インフラ（建設，公共事業，交通）：69億9,540万ＴＴドル
（３） 健康：47億2,490万ＴＴドル
（４） 安全保障：51億7,050万ＴＴドル
（５） 農業：19億5,430万TTドル
（６） 住宅：19億7,000万TTドル
（７） トバコ予算：21億9,900万TTドル（更に5億1,000万TTドル追加）
４ 財政赤字：76億ＴＴドル（ＧＤＰ4.89％相当）
５ 財政赤字への補填：
52.7%を国内財源から，残り47.3%を国外の多国籍金融機関から補填予定。
６ GDP成長率：1.7%（2012年予測）
７ 株式公開予定の国営企業：
（１） ファースト・シティズン銀行
（２） ＴＴ住宅ローン銀行
（３） ポイントリサス産業団地開発公社 等
８ 2011年経済活動の総括
（１）GDP成長率：1.7％，インフレ率：平均７％，失業率:6.3%
（GDPデフレーター：過去４4年間で最も低水準）
（２）外貨準備高：97億米ドル（2011年9月末時点）
（３）国民一人当たりGDP：17,231米ドル（2011年）へ上昇。
【16,016米ドル（2010年】
９ 予算優先３項目：雇用創出，投資促進，安全保障。
１０ （本文より抜粋）エネルギー
（１） エネルギー部門回顧：
ア 原油生産量は2006年から30％減少，天然ガス生産でも停滞。カリコム単一経済市場外及び世界市場進出の必要性がある。自国の資源を利用した製造産業の育成。
イ 持続可能エネルギープログラム：化石燃料採掘/使用・生産の効率化及び代替エネルギー・再生可能エネルギー投資を強化・開発。
（２）「2012年―14年投資プラットフォーム」での重点領域
従来型エネルギー，エネルギー下流産業，代替及び再生可能エネルギー，新規海事産業経済，都市開発，インフラ，ＩＣＴプラットフォーム，ビジネス競争力促進のための環境整備，資本市場開発，産業創出。
ア 主要なエネルギー部門の2012年予算
（ア）既存案件及び実施予定案件：25億米ドル
石油化学案件（下流）：14億米ドル追加
（イ)ＡＵＭ２プロジェクト（メラミン製造及びラミネート加工品製造）：19億米ドル。
（ウ）CariSal プロジェクト：米・CariSalによるプラント建設等：4億3000万米ドル。
（エ）2012年ー15年間の新規４プロジェクト：総額50億米ドル
①インド・リライアンス社・ビチューメン・アップグレードプロジェクト
②メタノール・ポリプロピレンプロジェクト
（当館注：メタノールオレフェン：ＭＴＯ）
③メタノール・酢酸プロジェクト（当館注：メタノール石油化学製品：ＭＴＰ）
④無水マレイン酸プロジェクト
⑤メラミン・派生品プロジェクト
イ 代替エネルギー開発
（ア）太陽光パネル製造複合施設：シリコン原料等を使用した太陽光パネルの製造
（イ）国内風力発電評価計画：省エネ調査の委託予定，パイロットプロジェクト実施予定
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【トリニダード・トバゴ大使館 経済班】
Embassy of Japan in Trinidad and Tobago 