◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇
「在トリニダード・トバゴ日本国大使館ニュースレター」Vol.33 2011.3.31
Embassy of Japan in Trinidad and Tobago
◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇・◇
【目次】
●はじめに
●領事手数料の改定
●震災義援金などの取り扱い
●治安情勢など
●はじめに
乾期とは名ばかりで、昨年とは打って変わって雨の多い年明けとなりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。3月11日に発生した東北太平洋沖地震は未曾有の大災害となり、被災地域のみならず全国的に大きな影響が出ています。また、いまだに多くの行方不明者が残されており、心穏やかでない邦人の方も多数おられるものと存じます。
折に触れて大使館からも情報を提供して参りますので、随時、ご要望ご意見をお寄せください。
●領事手数料の改定
4月1日より、旅券や各種証明、査証(ビザ)の取り扱いにかかる手数料が改定されます。いずれも若干の値上げがなされておりますが、詳細は、申請時に改めてご確認をお願いします。近々、当館のホームページにも掲載する予定です。
●東北地方太平洋沖地震への義援金の取り扱い
個人や募金活動などを通じて集められた震災への義援金については、原則として、トリニダード・トバゴ赤十字社への振り込み、日本赤十字社への直接送金をご案内しておりますが、当館でも受け付けますので詳細はお問い合わせください。
赤十字社の送金先宛先等はこちらです(当館ホームページ内)。
http://www.tt.emb-japan.go.jp/what's%20new/Tohoku%20Pacific%20Earthquake%20donations.htm
●治安情勢など
※概況
各国とも引き続き、強盗や窃盗(泥棒)、住居侵入(空き巣や忍び込み)などが多発しています。特に、身体に危害を加えられやすい危険な手口の泥棒が増えている傾向が見られます。以下、最近の情勢についてご案内いたします。
2010年は、殺人をはじめとする凶悪犯罪の発生が前年の水準に比べて減少し、特に強盗や住居侵入などは、地域差はありますが10パーセントから20パーセント減少しました。ただし、南部のセントパトリック州やマヤロ州、トバゴ島などの元々穏やかな地域では反対に増加傾向があるので、従来にも増して警戒が必要です。また、大半の地域では減少したとはいえ、ここ1~2年の著しい増加を考慮すれば、まだまだ十分な注意が必要です。
殺人事件は2008年のピーク以来は微減傾向にありますが、殺人に計上されない人に向けた銃の発射や刺傷事件は殺人よりも多く発生しています。特に、首都ポートオブスペインでの発生が顕著です。
強盗は大幅に減っていますが、それでも毎月400件程度発生しています。もともと発生の少なかった南部などやトバゴ島では増加しています。
住居侵入(泥棒目的など)も大幅に減っていますが、毎月400件以上発生しており、南西部(セントパトリック州など)や中部(シャゴーナス、コウバなど)では増加しています。
性犯罪は、都市部以外でも連続発生することがあるので、場所や時間を問わず警戒する必要があります。
◎バルバドス
1年前頃から身近な犯罪(空き巣や忍び込みなど建物への侵入、強盗、ひったくりなど)の増加傾向が見られるようになり、この傾向が顕著になってきました。住居・建造物侵入は毎月平均130件、強盗は同じく50件以上発生しており、特に事務所や店舗を狙ったものが減少し、一般住宅が狙われるケースが大幅に増えています。銃を使用する犯罪が毎月10件~20件発生しますが、その大半が強盗に使われています。
また、携帯品などを盗むひったくりやスリ、置き引きなどは毎月平均30件近く発生し、観光客が被害に遭うケースも過去最多を記録しています。引き続き、ホテルの客室荒らしや車上荒らし被害などは減っている一方で、路上強盗やひったくり、ビーチ等での置き引きが大幅な増加を見せています。外国人観光客も性犯罪被害などに遭っています。
◎ドミニカ
昨年後半より、住居侵入(空き巣や忍び込み)が増え、11月には月間に200件を超えるという近年にはないほどの多発傾向を示しました。単純な泥棒はあまり増加していないことから、泥棒の手段が建物に侵入する手口にエスカレートしたということが言えます。今年に入ってからは減少しているようですが、国の規模を考慮すれば、日常的に泥棒が敷地や建物に侵入してくることを想定し、住居やホテルの防犯対策には十分留意する必要があります。
◎セントルシア
ギャングの抗争が激化していると見られ、2010年の殺人事件の数は至上最多の48件を記録しました。また、営業中の店が押し込まれたり、白昼のスーパーの駐車場で銃撃事件が発生、薄暗い夕刻の時間帯に歩行者が銃を突きつけられて財物を強奪されるなどの手荒な強盗事件も頻発しています。
外出の際は、昼夜を問わず警戒を怠らないとともに、従来から空き巣や忍び込み、押し込みなどの発生率が高いので、住居の防犯対策にも注意する必要があります。
◎セントビンセント
引き続き、一般住宅への侵入(空き巣や忍び込み)が多く、毎月150件前後発生しています。単純な泥棒も大幅に増えており、特定の手口に限らず、泥棒関連の犯罪全体が増加傾向にあると言えます。
強盗は毎月20件前後発生し、銃が使われるケースが半数を占めるまでに増加しています。警察を始めとする治安当局では、強盗などに多く使われる違法銃器の取締りを強化している模様です。
◎スリナム
昨年の夏から年末にかけては、一般住宅への侵入(空き巣や忍び込み、押し込みなど)が多発し、毎月約800件発生しました。今年に入ってからは徐々に減少傾向にありますが2月には約600件発生しており、依然として十分な注意が必要です。
強盗も近年にないほどの多発傾向があり、12月には月間に約120件発生しピークを記録しましたが、今年に入ってからは若干減少気味です。ただし依然として、街頭でひったくりの延長などに銃を突きつけるケースも多く発生しており、誰でも狙われるという点に注意する必要があります。
◎各国共通
各国とも依然として、路上強盗やひったくり、空き巣、忍び込みなどがより身近な脅威となっています。平素からの用心を怠らないという気持ちと対策が重要です。
万一被害に遭って犯人とはち合わせになったら、身の安全を第一に、とにかく抵抗しない、かばんなどの持ち物があれば躊躇しないで差し出す、現金はどの程度持っておくべきかなど、相手を刺激しない方法を普段からイメージしておくことも重要かもしれません。
外務省海外安全ホームページ(http:/www.anzen.mofa.go.jp/pamph.html)
※このニュースレターに関するご意見やご質問、現地情報などがありましたら大使館領事班までご連絡願います。
※このニュースレターは、配信希望のご連絡を頂いた在留邦人の皆様に送信しておりますが、当大使館のウェブサイト(http://www.tt.emb-japan.go.jp)にも掲載しております。
在トリニダード・トバゴ日本国大使館
Embassy of Japan in Trinidad and Tobago
5 Hayes Street, St.Clair, Port of Spain
Trinidad and Tobago (P.O.Box 1039)
TEL(1-868)628-5991~5993
FAX(1-868)622-0858
e-mail: embassyofjapan@tstt.net.tt
web-site:http://www.tt.emb-japan.go.jp